月刊ほくと新聞Hokuto News Paper

50T門型クレーン最後の雄姿

2018年03月号

3月、別れの季節。
北都鉄工の歴史を半世紀に渡って見守ってきた50T門型クレーンがいよいよ解体されることになりました。

こちらのクレーン、我々社員にとっては、日本人にとっての富士山のような存在。当たり前のようにそこにあり、当たり前の景色になっているものであり、不思議な安心感を与えてくれる存在でした。工場の延伸にともない、移動せざるをえなくなったため、名残惜しいのですが、ついにお別れです。
 
最近ではあまり活発に動いておりませんでしたが、かつて水力発電所向けの超大型クレーンを製作する際には大いに威力を発揮し、一時代を築いてくれました。高所恐怖症の人にはお勧めは出来ませんでしたが、天気の良い日にクレーン上から眺める景色は晴れ晴れとしたものがありました。遠くからでも目立っておりましたので、重たい仕事を抱えているときの通勤途上なんかは視界に入ると憂鬱になったりもしましたが、やはり我々にとっては誇らしい存在でした。

最後は、搬送工事部の福岡部長の指揮のもと、みんなに見守られながらクレーンが解体されていきました。主要部材は再びクレーンの一部として再生し、先人のクレーン職人達の技と知識と心意気をつないでいきたいと考えております。

 
いよいよ4月、出会いの季節。新しいことが始まります。
今 こうして在ることに感謝をしながら、次に向かって着実に歩みを進めてまいりたいと思います。

 

日本海側より

高速道路を下りると飛び込んできた従来の景色。

 
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次なる飛躍へ!!

 

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