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社長コラム 2023年3月号「白寿の秘書室長」

2023年03月号

今年はすでに春本番です。

「二十四節気」で真冬の大寒から立春→雨水→啓蟄→春分と

暦の上でも一歩ずつ春が近づいてくるのです。

 

 

 

この二十四節気、日ごろはあんまり気にしていないのですが

冬から春にかけてのこの時期だけは春が待ち遠しいので意識して暦を見ています。

今年の金沢の冬は雪の量はびっくりするほどではなかったのですがホントに寒かったです。

国道8号線は何度もスケートリンクになっていました。

その冬もいつの間にか終わり、例年通りトップを切って

美川の河津桜が満開になりさらに今年は3月の気温が高く、

金沢でもソメイヨシノが咲き始めています。「春がきた~~!」

 

 

 

今月は会社の内諾も得てこのことを書かせてもらおうと思います。

我が社も私個人も大変お世話になっている澁谷工業さんにすごい方が

今も普通に働いていらっしゃいます。

開 甲子久(ひらき かしく)さんという女性の方です。

お生まれは1924年(大正13年)3月!

女性の年齢を公表するのは大変失礼なのですが、御年99歳!

めでたく今月「白寿」を迎えられました。本当にすばらしいことであります。

現在、澁谷工業さんの秘書室に毎日出社され、若い方々と一緒になって

決済業務を含めた秘書室業務を普通にこなされています。

 

澁谷工業さんはご存じの通り、ボトリングシステムのトップメーカーで

現在は再生医療にも力を入れ従業員3600人、売上高1000億円の

プライム市場上場の日本を代表する立派な会社であります。

 

開さんは澁谷工業さんの前身である澁谷商店に入社され、

それ以来一貫して経理・総務・秘書室で勤務され、

創業者 澁谷庚子智社長 二代目 澁谷晴爾社長 三代目 澁谷亮治社長 四代目 澁谷弘利社長

そして現在、五代目 澁谷英利社長に仕え、まさに澁谷工業さんの歴史そのものであります。

私が初めてお会いしてからもう25年くらい経ちますがそのころで既に70代、

最初にお会いしたときから高いピンヒールを履かれ

姿勢正しく燐とした面持ちで仕事をされていました。

いつも早足で歩かれレスポンスが早くたくさんの案件をテキパキと片付けるお姿は

年齢を感じさせられませんでした。

「開 甲子久を無くして澁谷工業は語れない!」と言うても過言ではないと思います。

昔は女子社員に対する躾が大変厳しく、

開さんにきちんと仕込まれた女子社員の方々はどこへ嫁いでも恥ずかしくない!

という逸話が残っているくらいです。

私がお伺いすると「小池田社長さん、お元気~~」と、

あの何とも言えない愛くるしい笑顔でいつも迎えていただいています。

 

いつのころからか毎年、開さんのお誕生日にはそのお歳の数だけお菓子をお持ちして

お祝いを申し上げてきました。当然、今年も99個のスイーツをお持ちして

白寿のお祝いに参上しました。

ホントに嬉しそうな笑顔で「嬉しい~どれをいただこうかしら~?」と

乙女のようにはしゃいでいるお姿は到底、白寿には見えません。

私もあのお姿を見て幸せな気持ちになり、

「自分なんかまだまだ若造!しんどいなんて言うてたら、開さんに笑われるわ。」と思い

「来年は100個お持ちしますからこれからも元気に頑張ってくださいね。」と言い残して

席を立ちました。

今年もたくさんの方々から祝福されたのだと思いますが、

それよりも何よりも白寿を迎えた開さんを今でも大事にされている

澁谷工業の皆さんのお気持ちには頭があがりません。

 

一昨年、弘利前社長がお亡くなりになったときはホントに淋しそうで元気もなかったのですが

今は少し元気を取り戻し、これからは光利会長・英利社長が力を合わせて

澁谷工業さんをさらに発展させていく姿を楽しみにしながら長生きされるものと思っています。

来年は何を100個お持ちしようかなぁ。

ちなみにこの「甲子久(かしく)」というお名前、大正13年

「甲子(きのえね)」の年にできた甲子園球場の命名と同じで、

久しく元気に育つようにと名付けられたそうで・・

甲子園の歴史も開 甲子久さんの歴史なのです。改めて・・凄い!!

 

コロナ感染も日に日に落ち着いてきて3月13日からマスク着用も個人の判断になり、

少しずついろいろな場面でマスクを外した素顔が見られるようになってきました。

このままいくと来月の入社式も安心してマスク無しで開催できるのではないかと思っています。

4月から新入社員も加わり社内にはまた新鮮な空気が流れます。

さあ新年度のスタートです。

新たな出会いとご縁を大切にして4月からさらに前向きに頑張っていきます。

 

今回のWBCはホントに見どころ満載で盛り上がりました。

準決勝のメキシコ戦にはしびれましたが、

やはりすべてのめぐり合わせは最後の大谷翔平とトラウトの対決に繋がっていました。

今更ですが・・大谷翔平はただ者ではないのです。

個人的にはヌートバー!これから彼の活躍からも目が離せません。

 

今月も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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