月刊ほくと新聞Hokuto News Paper

社長コラム 2023年12月号「こだわりの一年」

2023年12月号

先月の休日に何気にNHK BSPをつけたら

「T H E TULIPファイナル福岡公演 TULIP50周年記念ファイナルツアー」

という番組をやっていました。思わずテレビに釘付けになり録画してしまいました。

今年2月のコラムでオフコースのことを書かせていただきましたが、

このチューリップもほぼ同年代!

1968年 結成で、厳密には結成して55年が経過しているはずです。

まあここまでくるとかなりマニアックな話題なので、

ある一定の年代以下の方々にはまったく興味のない話で申し訳ありません。

リーダーは財津和夫、一般的に知られている代表曲は「心の旅」や「サボテンの花」などです。

現在、財津和夫は75歳、メンバーの入れ替えもありましたが

その他のメンバーもほとんどが70歳超え・・。

当然!観客席の平均年齢もライブツアーとしては極めて高いのです。

オフコースもそうでしたが、私の年齢よりはるかに上の方々が頑張って歌い続ける姿には

なにか惹きつけられるものがあり、その楽曲にも感じるものがあります。

番組の最後に「今日がファイナルなのに追加公演が決まりましたぁ!」というので、

慌ててサイトを見たら来年3月31日に金沢歌劇座でツアーが組まれていました。

思わず、ローソンチケットで先行予約を申し込んだら見事に落選!!

やはり金沢にも私以上にマニアックなファンがたくさんいることを改めて実感しました。

時代や世相が変わろうと自分たちの楽曲にこだわり50年以上も歌い続け、

さらにそれをずーっと支え続けるファンがいることはホントに凄いことだと思います。

(・・当然!そのファンの平均年齢も高いのです)

 

今月はこんな出だしなのですが・・

今年一年のコラムを改めて読み返してみると、

結局、何かにこだわっている人にフォーカスしていることに気づきました。

オフコース・タリーズの副店長・能美のドイツパン職人・竹内製作所さんの竹内社長・

全国の虎党・・そして今月のチューリップ・・。

それぞれのこだわりに何か惹きつけられるものがあり、

私自身もこの一年、自分なりにこだわって仕事をしてきた気がします。

 

今年は「次世代に向けてのスタート」のスローガンを意識して、

次につなげる会社づくりをどうすればいいのか・・

会社の方向性、働きかた、会社の運営を考えながら

一大事業である新社屋の建設をスタートさせました。

おかげさまで新社屋建設工事は今のところ順調に進んでおり、

現在全面を防音シートに覆われていますが、この防音シートも来年5月には撤去され

いよいよ全容が見えてきます。そして年明けからは今回の新社屋建設の大きな目的である、

次の世代を見据えた働きかたや会社づくりをどう進めていくかを具体的に考えなければいけません。

すでに進めているペーパレス化、北都方式のフリーアドレス・・

そしてなにより社員のみんなが新社屋で時代にあったいい仕事をする、

そして北都らしい明るい職場を新社屋でどう表現するかだと思っています。

新社屋建設を機にもっともっとたくさんの人たちが集まる

おもしろい会社をみんなでつくるのです。

その為には私を含めこれまでの固定概念を一度取っ払って、『みんなで変わる!』。

そのことが必ず次につながり、新しい北都が見えてきます。

来年も大事なお客さまのため、大切な社員のため、ということにこだわって

この新社屋建設事業をさらに進めていきます。工程はほぼ折り返しです。

7月末の完成が楽しみです。

 

今年もいろいろありました。

その中でも一番インパクトが強かったのはやはり長い間、

闘い続けたコロナがゴールデンウイークあけに5類に引き下げられたことです。

それを機に世の中がさらに動き出し、今まで止まっていたこと

我慢していたことが少しずつ元の形に戻ってきました。

そしてコロナ禍を乗り越えていい意味で変わってしまったこともたくさんあります。

コロナを経験し、ウクライナやイスラエルの戦争状態を目の当たりにすると、

平和で普通に暮らせていることがいかに幸せかということを我々は思い知らされました。

本当に感謝であります。

 

・・と、ここまで書いたところで不覚にも風邪をひいてしまい

2日間寝込んでしまいました。社長になって20年、

一度も風邪で寝込むことはなかったのに、さらにコロナ禍でも戦線離脱することはなかったのに・・

と思いつつおとなしく自宅療養していました。

その時に今年の年頭に立てた自分の目標「ONOFFの切り替え!」のことを思い出していました。

毎日なんだかんだとやっているうちに時間が経ってしまい、

結局、仕事とプライベートの境がほとんどないまま今年も過ぎようとしています。

会社やまわりにご迷惑をおかけしましたが、

二日間寝込み体を休めたことで、その帳尻を少しでも合わせられたのではないか

と思ったりもしています。

病気でOFFの時間を穴埋めするなんて本末転倒なので

来年こそは「ONOFFの切り替え」をしっかりして健康に気をつけ、

さらにいい仕事をしようと思います。

 

今年一年、私のつたないコラムにお付き合いいただき有難うございました。

皆さまにとって新しい年がさらに良い年になることをお祈りして今年も締めたいと思います。

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