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社長コラム
2024
社長コラム 2024年2月号「再始動の2月」
我が社はお陰さまで本年2月11日に創業90年を迎えることができました。
これもひと重にこれまでお支えいただいた大切なお客さま、
そして大事な社員やそのご家族をはじめ、我が社に関わるすべて方々のお陰と
心より感謝を申し上げます。私が会社に戻って36年が経過し、
社長を任されてから20年が経ちました。その間、ホントにいろいろありましたが
振り返ってみるとあっという間だったような気がします。
そう考えると我が社にとって、この90年は途方もない日々の積み重ねなのですが
気が付いたら90年が経っていたのかもしれません。
計算が間違っていなければ32,873日!この一日一日に意味があり、
幾多の困難を乗り越え、そして出会いや別れがあり、たくさんのお客さまや社員に恵まれ
今日の北都があるのです。何度も言いますが、感謝の言葉しか見つかりません。
今の北都があるのも先人達の血のにじむような努力があったからであり、
私を含め、今いる社員の皆さんはそのことを絶対に忘れてはいけないのです。
昨年より創業90周年に向けて、社内外での記念行事を計画し、準備を進めてきました。
これは単に90周年を迎えるお祝いではなく、この90周年を機に
「次世代に向けてのスタート」を切る大事なタイミングと位置づけていました。
これまで積み重ねてきたものをいかに次の世代に伝えていくか
そしてその時代時代にあった北都をこれからどうやって築いていくかを
社員の皆さんと一緒に考え、前へ進めていくいい機会と考えていました。
そして能登半島地震です。1月のコラムにも書かせていただいた通り、
我が社は幸い大きな被害もなく年明けから通常業務を行っていますが、
被災した社員もおり、さらに大切なお客さまである石川県さんや北陸電力さんが
大変な状況になってしまいました。そのため1月はその対応に追われ、
県内の甚大な被害状況を鑑み、記念行事は一旦すべて白紙にすることを決めました。
私自身も記念行事を予定通り進めるマインドには到底なれませんでした。
当初、能登半島の被害状況や避難されている方々の様子を見ていると
復旧するには相当な時間を要すると思っていましたが、
震災当日から自衛隊・消防・警察・医療従事者・石川県をはじめとする
各自治体関係者・電力や建設関係者・そしてボランティア活動の皆さん・・
あげればきりがないのですが、本当にたくさんの方々のご尽力のお陰で
状況は少しずつ改善され、復旧もどんどん加速しています。
震災当初に比べるとまわりの状況は、少し落ち着いてきた感じがしています。
ただ、復興への道のりは長く、被災された方々が元の生活に戻るには
まだまだ相当な時間がかかると思います。
1月はまだ余震が続き、新年互礼会や新年総会が軒並み中止になり
観光客も皆無で石川県内の経済はコロナ禍以上に冷え込んでしまいました。
2月に入り経済界からは「支援する側が元気に経済をまわさないと
被災地を支援することすらできなくなる。」という声があがり始め、
徐々にではありますが、いろんなことが動き始めました。
そのタイミングで一旦取りやめにしていた我が社の創業90周年の記念行事も
少し形を変えながら進めることにしました。
創業記念日2日前の2月9日(大安)に、今回制作した「北都鉄工 90年誌」と
会社からのささやかな感謝の品、そしてお祝いにたくさんいただいたリポビタンD 1本を
全社員に配りました。今回は私が各部署をまわり、社員ひとりひとりにお礼を言いながら
手渡しさせてもらいました。社員の皆さんもそれぞれ思いはあると思いますが、
私は北都の社長をやらせてもらってホントによかったなぁと思う瞬間でした。
たくさんの方々のお支えのお陰です。さらにというか今回まったくの思い付きで、
私の友人の「フルーツむらはた」の村端社長にお願いして
大好きなフルーツパフェ150個を会社に届けてもらいました。
当日、社内にいた人 全員に食べていただきました。
その様子はリアルタイムでインスタにもあがっていたようですが、
例外なく満面の笑みで完食だったそうです。
2月11日の感謝の集いが延期になり、結果的に社員の皆さんへ
感謝の気持ちを伝えるのが一番先になったことはホントによかったと思っています。
やっぱり社員あっての北都なのです。
今後、社員の皆さんとの90周年お祝いの会を6月に、
そして一旦取りやめにしていた「北都鉄工創業90周年 感謝の集い」を
10月に開催することを決めました。
改めて開催する感謝の集いは単に感謝の気持ちを皆さんにお伝えするだけでなく、
能登復興への応援の狼煙をあげ、震災にも負けない元気な北都の姿を
皆さんにお見せする機会にしたいと思っています。
1月は予期せぬ能登半島地震で一年のスタートの出鼻をくじかれましたが、
これからは能登復興と経済活動を両立させながら
県民一丸となって石川復活のために頑張らなければいけないのです。
まだまだ苦難は続きますが、2024が必ずいい年になることを信じて
これからが今年の本当のスタートです。
今月も最後まで読んでいただきありがとうございました。