月刊ほくと新聞Hokuto News Paper

社長コラム 2024年5月号「こどもの日」

2024年05月号

5月5日は「こどもの日」「端午の節句」であります。

今更申し上げるまでもなく、男の子の健やかな成長と健康を願ってお祝いをする日です。

「端午」とは「最初の午(うま)の日」という意味で、

「節句」とは季節の変わり目のこと。午(うま)は五(ご)とも読めることから

5月5日が「端午の節句」として奈良時代以降に定着したそうです。

その後、江戸時代に入り、季節の変わり目に病気や災いを払う

「菖蒲(しょうぶ)」を飾るしきたりが、

武道や武勇を重んじる「尚武(しょうぶ)」と同じ読みから

次第に男の子のための行事になった・・そうです。冒頭からむずかしい話ですいません。

要は・・私が物心ついたときには既に、5月5日「こどもの日」は鯉のぼりを揚げて、

かしわ餅を食べる祝日だったのです。

近年、5月5日はゴールデンウイーク最終日で「こどもの日」というより

Uターンラッシュとかゴールデンウイーク明けの「5月病」とかの話題が先行して、

「こどもの日」の行事そのものの話題が少なくなったような気がします。

 

金沢市内でも鯉のぼりが揚がっている光景をほとんど見なくなりました。

そんな中で、我が社を含め公私ともに大変お世話なっている

米沢電気工事さんの本社前に見事な鯉のぼりが揚がっておりました。

お聞きすると、米沢 寛 会長のご長男が生まれた時に購入して

ご自宅の前に揚げていたそうですが、まわりにビルが増えご迷惑がかかるので、

会社の前で揚げることにしたそうです。きちんとした国家観を持ち、

君が代・日の丸や日本の伝統文化を大事にされている米沢 寛 会長らしい対応には

いつもながら脱帽であります。

青空に気持ちよく泳ぐ鯉のぼりはなかなか新鮮でいい感じでした。

今年見逃した方は是非、来年ご覧になってはいかがでしょうか。

 

改めて調べてみると、全国各地で鯉のぼり祭りやイベントが開催させていて

壮観な光景を見ることができるようです。

石川県内でも珠洲市の大谷川鯉のぼり流しや、

金沢の浅野川の中に流す鯉流しが有名だそうです。

今年は震災だったのでなかなか観ることができなかったのですが、

来年は是非、私も観に行きたいと思っています。

 

5月5日といえば、ちょうど一年前の5月5日14時42分に

珠洲市で震度6強の地震が発生していたのです。

今年元旦の能登半島地震でそのことを忘れがちなのですが、

能登ではこの一年の間に大きな地震が二度発生して、甚大な被害に見舞われているのです。

能登半島地震発生から4か月が経ち、金沢以南にはたくさんの観光客が訪れるようになり

少しずつ日常を取り戻してきましたが、

能登にはまだまだ不自由な生活を強いられている方々がたくさんおいでになるのです。

だんだん地震の報道も減ってきたような気もするのですが、

能登の復興はまだ始まっていないのです。

今後、復旧から復興へフェーズが変わっていきますが、

我々はこれからも能登の支援を忘れず日々の仕事や経済活動にあたらなければいかないのです。

がんばろう能登!!

 

5月は一年のうちで一番天気が安定していて過ごしやすい月のはずなのですが、

今年はゴールデンウイーク明けから気温が上がったり下がったりで、

体調を崩していた人が案外いたようです。私も何となくすっきりしない日が続いていました。

そんな中、高田組さんをはじめたくさんの方々のお陰で、

新社屋建設工事は7月末竣工に向けてピッチが上がってきました。

内装工事も進み、ガラスもほぼ入り、車寄せの大屋根ブロックの社内溶接も終わり、

7月初めには防音シートも外れて全容が現れてくる感じです。

壁や床などの内装色も決め、机・椅子・棚などの選定も終わり、

いよいよ新しい社屋での業務開始が視野に入ってきました。

 

これからが本番です!この新社屋でこれからどんな働き方をするのか?

すでに運用を始めているグループウエア(HCS)の活用はもちろんのこと

ペーパーレス化への取り組み、そしてフリーアドレス導入へ向けたゾーニング・・。

管理本部からは新社屋で達成したい目標

① 業務効率化

② 部門間連携強化 

③ コミュニケーション促進

④ 5S強化

⑤ 快適な空間

⑥ 来てもらえる会社に

が示され具体的に動き出しています。

次の時代に向けてこれからどんどん変わっていきます。

社長の私でさえもこの流れの早さに戸惑うところもあるわけで、

社員の皆さんの中にも戸惑いや違和感がある人もいるのかもしれません。

なぜ今やるのか?何のためにやるのか?そのことをしっかり落とし込んで

取り組まなければなりません。世の中も加速度的に変わっていきます。

5年先を見据えると今のままでもモノづくりはできますが、

おそらく時代に取り残されていくのです。

しいては大切なお客さまに喜んでいただける仕事ができなくなるのです。

新しいことに挑戦するには勇気がいります。そんな中でいかに北都らしく変わっていくか、

我々が大切にしてきたことは絶対に忘れてはいけません。

創業90年、今回の新社屋建設が北都始まって以来の転換期なのです。

 

「不易流行」・・理念やミッションなど、

その会社の変えてはいけない「不易」の部分は守り続ける。

その一方で時代とともに変わっていく「流行」の部分は慣例や前例に縛られることなく

勇気をもって変えていかなければいけない。このことに尽きるのです。

 

来月は我が社の期末です。

今、いただいている大事な仕事をしっかり納めて今期を締めたいと思います。

今月も最後まで読んでいただきありがとうございました。

PAGETOP