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北都美術館にて

2021年04月20日


 
玄関の絵が変わりました。今後季節により入れ替えをおこなう予定です。

今回は映画「喜びも悲しみも幾歳月」のロケ地にもなった北海道積丹半島の高島岬を描いた作品。風景の中にある建物は、鰊漁の親方たちの住居兼作業場で、鰊漁が全盛をきわめた明治から大正にかけてつくられたものです。鰊は「春告魚」とも言われています。厳しい冬が去り漁師たちが懸命に生きた熱いエネルギーを想いながら、早春の明るい日差しに包まれたシーンが丁寧に描かれています。

少し立ち止まって、古きを懐かしんでいただければ幸いに存じます。


 
松田寧子 作

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