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社長コラム 2023年8月号「こだわりのドイツパン職人」

とにかく今年の夏は暑かった!(・・いや!まだ夏は終わっていない。)

当初はエルニーニョ現象が発生して今年の夏は冷夏とか言うてませんでしたっけ?

どこが冷夏なんだぁ!!と怒ってみても仕方がないくらい暑い毎日なのです。

石川県も熱中症警戒アラートが発令しっぱなし。

おまけにお盆休み真っ只中に台風7号が近畿地方を縦断するし、ゲリラ豪雨はくるし、

線状降水帯が全国各地で発生するし・・

こんな状況を目の当たりにすると

本気で地球温暖化をくい止めないと世界は大変なことになるのだと実感します。

とにかく立秋を過ぎてもまだまだ暑い日が続いています。

 

今月もいろいろありすぎて、何を書こうか迷いながらパソコンと向きあっています。

そんな中で今月12日に、長年続いている鉄工関係の懇談会?懇親会?にうちの相談役に代わって

会員として初めて出席しました。(・・厳密には過去に代理で3~4回出席した記憶があります。)

その名も「鉄工十二日会」。

たぶん私の祖父の時代から続いている県内でも稀な超長寿の会です。

もちろん代替わりもして現在会員数は30名ほどで、40代~80代の幅広い年齢層の会員で構成されています。

毎月例外なく12日に開催され、幹事は持ち回りで、

毎回幹事が講師をお呼びし、講演を聴いたのち懇親会という至ってシンプルな設えです。

 

今月はお盆休みのど真ん中でいつもより出席者数が少なかったそうですが、

今回登場した講師の方のお話に思わず聴き入ってしまい、

途中から「はぁ~この人、いったい何者?」状態でした。

ご本人の了解を得たので実名で書かせていただきますが・・

能美市の松が岡で「ブロートルーフ」というパン屋さんを開き、ひとりでドイツパンを焼いて販売している

池見藍さんという素敵な女性の方です。年齢はお聞きして驚いたのですが・・うちの長男の2つ上。

金沢大学を卒業して県内の陶器メーカーで勤務したのち、単身ドイツに渡り修行して、地元に戻り

松が岡で自分のお店を建て、ドイツパン専門店を開いたそうです。

この池見さん、何が凄いかというと妥協を許さないこだわりとその行動力、そして突破力。

当初からフランスパンではなくドイツパン!

それもオーガニック(化学肥料や合成農薬を使わないもの・・)にこだわり、

誰が何と言おうとその路線を曲げず、仕入先の業者さんや同業のパン職人さんから反対されても、

最高のオーガニックのドイツパンを焼きたかったそうです。

お店の場所を決め、焼き窯をはじめいろいろな器材、そして食材に至るまですべてひとりで調達し

さらに開店してからドイツの良さを広めるために、わざわざ東京のドイツ大使館まで出向き

自分がドイツで感銘を受けたことを話しに行ったそうです。まさにドイツ愛(藍)!

私もこれまでいろいろな方にお会いしましたが、30代前半の女性がここまでやるか!!と感じました。

我が社もお客様に喜んでいただける製品づくりにこだわって仕事をしていますが、

池見さんのこだわりには正直脱帽でした。おそらくこれから地域にも貢献し、

もっと大きなフィールドで活躍されるものと期待しています。

後日、お店に出向き「レーズンティンケル」「プレッツェル」などを買わせていただき、家族で食べました。

今月は決して池見さんのお店の紹介をしているわけではないのですが・・

言わずもがなで気持ちがこもったとっても美味しいパンでした。

この話に興味のある方は是非一度お店に足を運んでみてください。冬はシュトーレンです。

 

夏と言えば、甲子園!

今年は慶応義塾の活躍に全国の高校野球ファンは釘付けになったのではないでしょうか?

私も昔は高校球児の端くれ。

高校野球といえば汗まみれ泥まみれになって白球を追い、

お世辞にもスマートでかっこいいスポーツではないと思っていました。

しかし慶応義塾の選手を見ているとそんなイメージとはほど遠く、長髪イケメン爽やかな笑顔、

それでいて速い球を投げよく打ち守備もいい!

色黒の湘南ボーイ(・・これは死語?)がそのままユニホームを着て甲子園で勝ち上がっていった印象です。

(・・これはあくまで私個人の意見です)

もちろん我々の知らないところで、血のにじむような練習を重ね、

激戦区神奈川を勝ち抜き甲子園出場を果たし、そのままの勢いで全国の強豪校を倒して、

最後は仙台育英の2連覇を阻んで107年ぶりの優勝です。

おそらく全国の慶応OBは大騒ぎになっていると思います。(・・もちろん私は違います)

優勝インタビューで慶應義塾の森林監督は

「高校野球の新たな可能性や多様性を何とか示せればと思って日本一を目指した!」とおっしゃっていました。

正直凄いなぁと思って聞いていました。

長い間、大事に受け継がれた伝統を守りつつ、その時代に合ったやり方で強いチームを作る。

まさに不易流行なのです。今回の慶應義塾の活躍に刺激され、

また新しいおもしろいチームが出てくることを期待したいと思います。それにしてもこの森林監督、

慶應義塾幼稚舎3年のクラス担任と野球部の監督を兼務してるって凄くないですか!!

 

甲子園といえば阪神タイガース!

毎年この時期「死のロード」に出て負け越すのが定番だったのですが・・

今年はどんどん勝ち星を重ねついにマジックナンバー24(8月23日現在)。

夢にまで見た岡田監督の胴上げが来月には見られると思います。

デッドボールや故障で戦力ダウンしているのに何でここまで強いのかよくわからないままの優勝となりますが、

とにかくこれでまた関西の景気が上向くこと間違いなし!

 

9月になるともう少し気温が下がり、秋の気配が感じられることを期待して

夏の終わりを待ちたいと思います。今月も最後まで読んでいただきありがとうございました。