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社長コラム 2025年6月号「長嶋茂雄 逝く」

今月も先月に引き続き、昭和の時代の話から始めようと思います。

若い方々には昔話で申し訳ないのですが、しばしお付き合いください。

 

野球にまったく興味がない若い方でも、名前くらいは聞いたことがある

国民的英雄!スター!ミスタープロ野球!こと長嶋茂雄さんが、今月3日に

89歳の生涯を閉じました。長嶋茂雄(以下敬称略)の経歴や逸話については

いろいろなところに載っているのですが、とにかく日本の野球界をけん引してきた

トップランナーであることだけは間違いないのです。

私も物心ついた時から野球といえば巨人!巨人と言えばON(王・長嶋)。

(・・念のため申し上げておきますが、私は改心して?今は正真正銘の虎党です)

そして今でも破られない不滅の記録、9年連続日本一(V9)(1965~1973年)

今では考えられない記録なのです。森昌彦・柴田勲・黒江透修・高田繁・土井正三・

高橋一三・堀内恒夫・城之内邦雄など、当時彼らをV9戦士と呼んでいました。

V9最後の年、1973年は私が12歳で小学校6年のはずなので、

このことを鮮明に覚えている方は、私より明らかに年上!

私より若い方々は「V9戦士?なにそれ?この人たち誰?」となるのでしょう。

私と長嶋茂雄の接点はただ一度!記憶は曖昧なのですが、小学校低学年の頃、

年に一度の北陸遠征で巨人が金沢へ来たときの夜、うちの相談役に連れられて行った

片町のお寿司屋さんで長嶋茂雄本人から直接色紙にサインを書いてもらい

握手をしてもらったことです。なぜ、そのお寿司屋さんに長嶋茂雄がいて、

なんで我々親子がそこに行けたのかは、今となってはわからないのですが、

当時は大変感激してその色紙が色あせても長い間ずーっと、部屋に飾ってあったのです。

が!その色紙はたぶん自宅の引っ越しの時に行方不明??

今となってはいい思い出なのです。

 

ついでに申し上げると「我が巨人軍は永久に不滅です!」と明言を残した

長嶋茂雄現役引退セレモニーが1974年10月14日、私の13歳の誕生日でした。

これもなにかのご縁と勝手にこじ付けています。

長嶋茂雄は昭和11年2月20日生まれ、うちの相談役の一つ年上、

あの年代の人たちにとってはヒーローそのものだったのです。

 

ちなみにそのころの金沢の野球場といえば「兼六園球場」。

さすがにこのことを鮮明に覚えている人は少ないと思いますが、

現在の「本多の森北電ホール(旧 石川厚生年金会館)」のところに

1973年までありました。もちろん、私はそこで試合はしたことはないのですが、

かすかな記憶で巨人戦を観たことを覚えています。

その一年後の1974年に、現在の西部緑地公園内にある

石川県立野球場が建設されたそうです。それから今年で51年!今も使い続けています。

当然!老朽化が進み、グラウンド自体も現在の規格より狭く両翼も短いのです。

震災復興や金沢城公園の整備も大事なのですが、

この石川県立野球場や産業展示館を含めた西部緑地公園の再整備を

一日も早く進めてほしいと願っているのは私だけではないのです。

馳知事お願いします!

我が社の68期も今月で終わります。お陰さまで今期も何とか赤字を出すことなく

決算が組めそうです。大切なお客さま、仕入先の皆さま、

そして一年間いろいろ苦労をかけましたが、一生懸命頑張ってくれた社員を含めた

すべての皆さまに改めて心から感謝であります。

 

68期を振り返ってみると前半は新社屋の完成・引っ越し、

そして90周年感謝の集いの開催など、本業以外のことでばたばたしていて、

なんとなく社内も浮ついた空気が流れていたように思えます。

それでも、たくさんの方々に喜んでいただき、たくさんの笑顔に出会えたことは

何物にも代えられない喜びでした。

そして91年目がスタートした今期の後半は我が社の弱点、

今までの考え方ややり方ではもう通用しないことが出てくるなど、

いろいろな壁にぶつかりました。

次の世代のために新社屋を建て、DXを進め、仕事のやり方も変え、

ハード面をどんどん変えていきましたが、肝心なのはやはり中身なのです。

これまで我が社が大事にしてきたことを忘れずに、

69期は社長の私が先頭に立って、みんなで変わっていかなければいけないのです。

時間はかかりますがそのことが会社の成長、社員ひとりひとりの成長につながると

信じています。

何度も言いますが、なぜ我々は給料がもらえて生活ができるのか?

我々は大切なお客さまから仕事をいただき、まわりに支えられていい仕事をして

初めてその代価が得られるのです。この当たり前のことを絶対に忘れてはいけません。

我々は何のために仕事をするかなのです。

どんな時代になってもこのことは変わらないのです。

大切なお客さまに喜んでいただき、少しでも世の中のお役に立つことが

我々の使命なのです。

私もそのことをもう一度意識して、69期も笑顔を忘れずに前向きに

取り組んでいきます。

 

最後はいささか前のめりな話になりましたが、

今月も最後まで読んでいただき有難うございました。